薬王堂気まぐれ通信使№861 2024-9-29
Yakuoudo Capricious Communications Satellite
9月29日(日曜日)
今日は広大理学部植物学分野の皆さんと安佐北区白木山町にある旭山(294m)に登ることにしました。
我家から徒歩で約15分の所にあるJR芸備線の矢賀駅(9:04発)から乗車することにしました。
車窓から見える風景は秋を感じさせてくれます。
稲刈り前の白木地区
三篠川の後方に白木山
刈り取りの澄んだ稲田と旭山
約40分で志和口の駅に到着します。
矢賀駅同様、無人駅でしたがICカードをチェックする改札機がありませんでした。
改札口を通過してキセル乗車をする人がいてもおかしくないのでは・・・?
志和口の駅前には魚・果物・野菜を販売する店があります。
駅の側にはオイカワやカワムツが泳ぐ小川が流れていました。
旭山に登る途中の湿地にコガマがありました。
コガマの穂はガマに比べると小さく下の方が細くなっているのが特徴です。
小学校の側から登山開始です。
気が付いた植物を記録してみましょう!
イワガネゼンマイ 葉裏
キジノオシダ
トウゴクシダ?
カラタチバナ
アマチャヅル
カエデドコロ
オクマワラビ
キヅタ
白木町標石 看板 ←正解はシカ
山路は荒れていました。
サカキ
ネズミサシ
アセビ
ネジキ
ナツハゼ
ミヤジマママコナ (※参考 ママコナ)
ミヤジマママコナ
タカノツメ 樹肌
クヌギ
オオルリソウ
ホシクサ
ゲンノショウコ
ベニバナボロギク
クサボケ 実 (植栽)
アメリカオニアザミ(外来)
オオゴキブリの若虫
途中で椅子が置かれた平地がありました。
家屋が有った場所かもしれません。
この山には中世(1500~1600年頃)、毛利氏の配下としてこの地を治めた秋山一族の山城があったと言われています。
その痕跡かどうかわかりませんが石組みの跡やミズゴケがある湿地がありました。
そんなに高い山ではありませんが頂上まではきつい登り坂とシダの茂った路が続きます。
昼前にやっと頂上に到着しました。
眼下には上三田の田んぼや家屋が見えます。
上三田集落
ひと休みをして昼食にします。
私ごとですが登る途中で腰を少々痛めたようです。
早々に下山し旧志和街道峠道にあるため池に行ってみました。
お紺の池に咲くヒメコウホネ
お紺の池と言うらしい・・
江戸時代、庄屋の息子に恋をした娘(お紺)は叶わぬ恋を知ってこの池に身を投じたと言われています。
ヒメコウホネの咲く池の傍には悲恋を記した石碑が立っていました。
「秋の白藤 さくらが池に お紺かわいや 身を投げた」
旧志和街道は広島から三次に通じる貴重な道でしたが今では鉄道(芸備線)沿線の新道に流れが移ったようです。
1時間に一本、午後3時2分発の各駅停車で広島駅まで帰りました。